テクノ菱和を支える多様な人材
テクノ菱和に入社したきっかけについて
大学では工学部で学び、エンジニアとして日本の高度技術を身に着けたいと考えていました。テクノ菱和への入社を決めたのは、空調・衛生設備の分野は母国のミャンマーでは発展途上で、高度技術の中でも特に日本の空調・衛生設備技術に興味を持ったからです。また、当社がミャンマーに事務所を開設した2015年の翌年に入社となるため、事務所の設立時点から色々なことを学べると思ったことも入社を決めた理由の一つでした。そのほかにも、真面目な社風を含め、テクノ菱和の働きやすさに惹かれました。
ミャンマーでは高校時代に空手や合気道を通じて日本のことを知っていましたので、若いうちに海外に行こうと思った時に、特に日本に行きたいと思っていました。
入社後の山荘教育とローテーション制度について
入社直後の山荘教育では、日本人の新卒社員とともに空調・衛生設備の基礎知識を勉強し、2か月間一緒に過ごしました。山荘に着いた時は少し不安でしたが、温かく迎えられ、研修以外でも懇親会やスポーツの機会を通じて同期との仲が深まりました。
同期の日本人社員がいるおかげで、外国人にとって分かりにくいことを聞きたい時や困った時に、仕事以外のことも気軽に聞けることがとても有り難く、同期は財産だと思っています。
入社後3年間の「設計積算」「施工」「メンテナンス」部門へのローテーション期間は、どこの部署でも先輩社員がマンツーマンで指導してくれたので、分からないことは気軽に先輩や上司に質問できる雰囲気の中、当社の技術系社員として必要な業務の知識を習得できました。
1年目は工事部門で業務を行い、2年目からは設計部へ異動し2年間業務をしました。ミャンマーでは日本で身に付けられるレベルの設計・積算の仕事をすることは難しいので、貴重な経験になりました。特に、熱心に指導してくれた設計部長のもとで毎週、他の若手社員と一緒に勉強会に参加できたことが良かったです。また、日本人の先輩社員によるマンツーマン教育は日本の仕事の進め方を知る上で役立ちました。
現在の業務について
現在は海外事業部の技術部で空調・衛生設備の設計・積算業務を担当しています。日本とミャンマーが共同出資しているミャンマーのティラワ特別経済区の日系企業やODAの案件では、空調・衛生設備の空調負荷や風量の計算、機器の選定、図面作成、メーカーへの見積もり依頼、工事の積算業務等を行っています。
最初は仕様の日本語を読む際に言葉の壁を感じ、特に漢字の専門用語は難しかったですが、2・3年目からかなり読めるようになりました。入社して5年目になり、自分が設計・積算を担当したティラワ特別経済区の案件を受注することができた時は、苦労したことも多かった分とても嬉しかったです。
今後のキャリアについて
一つ目は、自動制御に関する技術を身に付けたいと思っています。温度や湿度のコントロールは空調設備に不可欠であり、こうした技術をこれから学びたいです。
二つ目は、工事部で現場代理人を担当できるように、予算管理、施工管理、工程管理など工事に関する日本の仕事の進め方を習得したいと思っています。
ミャンマーでは日本企業や日本車が多く見られ、日本の高い技術力はよく知られていますが、限られた時間の中で優先順位を決めて仕事の効率を考えるところも日本の仕事の特徴だと感じていますので、技術的なことに加えて、効率的な業務の進め方についても引き続き学びたいです。
将来的には海外事業部のミャンマー事務所で働き、現地で仕事をするうえで必要な知識・技術を身に付けて、ミャンマーにおけるテクノ菱和の代表として欠かせない人材になりたいと考えています。ミャンマーの経済成長と当社の発展の両方に貢献することが目標です。