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チャレンジと経験の積み重ね
施工から見たテクノ菱和


株式会社テクノ菱和 名古屋支店
水野 則康

技術開発や設計を形にする施工では、
技術力と豊富な経験が大きな力になります。
これまで数多くの現場所長を経験してきた施工のプロに、
これまでの経験やテクノ菱和としての姿勢などをたずねました。

4つの管理業務を万遍なく遂行する

──工事部の業務内容を教えてください。

主に工事現場の監督業務です。工事現場の基本は、工程管理、品質管理、安全管理、予算管理の4つになりますが、これらの内容を各担当者の力量に合わせて役割分担し、実際に現場の作業に従事される職人を管理・監督することが業務となります。

──4つの管理業務の内容を簡単に教えてください。

工程管理は、お客様や発注者との工期を遵守するために、日々の工程調整や段取りを他業者とも調整しながら行います。施工図の作成、資材等の発注も業務の中に含まれます。

品質管理は、一番難しい業務の一つです。お客様の要望した建築物、設計図の意図するものを読み取り、形にします。常に新しい技術への興味と建築業に関する様々な技術への探究心がなければなりません。工程内検査や試運転調整も業務のひとつです。

安全管理は、工事現場での最重要管理項目です。工事現場では大きな事故に直結する危険を伴う作業が常に身の回りにあることを、作業に関わるすべての人に意識させ、緊張感を保たせながら管理していきます。

そして、上記の管理項目の遂行に必要なことが、適正な予算管理です。費用対効果をしっかり見極め、各項目に予算を振り分け、その原価を管理することが業務となります。

これら4つの管理業務を、万遍なく気を配りながらしっかり管理・監督することが求められます。

難しいテーマにもチャレンジしていく姿勢

──高品質な施工を提供するために大切なことを教えてください。

経験の蓄積は非常に大切だと思います。

例えば私は、入社当時は研究所に所属しておりました。工事部に配属されたあとは、クリーンルームなどの専門性の高い施設から、病院の改修工事、本社・研究棟を含んだ高層ビルといった工程管理や様々な業者との調整、予算管理などの総合的な能力が求められる現場まで、様々な分野の現場に携わりました。これらのプロジェクトで得た経験が、現場の施工時にも管理職の立場になった現在でも、大きな財産になっています。

──新しい仕事にどんどんチャレンジされていますね。

難しいテーマにもどんどん取り組もうとする姿勢は、会社全体に根づいています。例えば、医療薬品関係の生産施設も、そのひとつです。会社として、様々な工場や施設の設備にどんどんチャレンジしていこうという土壌があります。また、社員がチャレンジしたい、あるいは上司が部下にチャレンジさせたいと思ったときに、用意できるプロジェクトが常態的にあると思います。

──安全対策として意識的に行っていることを教えてください。

例えば、毎朝行われる安全朝礼での作業人員の確認・作業指示・危険予知活動等も現場監督の大事な業務ですが、こうした日々の安全活動をマンネリ化させることなく、現場の一人一人にしっかり伝達・周知させ、自身も含めて常に緊張感を保つことが重要になります。

また、施工における事故の原因の多くは、設備の問題ではなく、現場での報告・連絡・相談の遅れや、判断に迷った際の自己判断といったヒューマンエラーによるところです。こうした事態を防ぐために、普段から現場のメンバーと密接なコミュニケーションを図り、信頼関係を築いておくことが大事になってきます。

ベテランの職人、若手、外国人など、年齢や立場などでアプローチは変わってきます。それぞれに合ったネットワークづくりを現場で構築するよう心がけています。

失敗も含めた多くの経験が、施工技術の根底を支える

──近年の社会環境の変化により、施工においても変化したことがあれば教えてください。

お客様の求めているものがどんどん移り変わっている印象を受けます。例えば、グローバル化により、国内のみの基準だったものが国際基準になったときに、その知識を持っていなければついていけなくなります。同様に当社でも、担当するお客様の業界の動向を学びながら、今までの見方とは別の形で、多角的にアプローチをしていかなければならないと感じています。

また、3D-CADによる施工図など、ICT技術も現場で浸透しています。一方で、品質管理においては、今でも現場を担当する社員の技術力にかかっているところはあります。施工技術の根底にあるのは、やはりいろいろな現場で培った経験です。そのため、ある事業所や担当者に業務分野が偏りすぎないように人材の交流を行う、現場に行くときには所長だけでなく若手社員とも現場をまわりながらOJTを行うなど、経験を増やすことは常に心がけています。

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